近年、道東地域において、凍上現象に起因すると思われる太陽光発電施設の被害(支柱のねじれ変形や、太陽光モジュールの反り)が相次いでおります(写真-1)。このような現象に対し、本研究チームでは、これまでの実験によって凍上対策となる基礎形式および根入れ長を明らかにしております。一方、既存施設に対して基礎を再施工することは費用面から現実的ではなく、凍上によって太陽光発電施設の性能が低下する前に適切な措置を講じる必要があります。
そこで、本実験では凍上量と部材応答の関係性を把握するため、実寸法の太陽光発電施設を用いて、凍上を模擬した強制変位実験を実施します(写真-2)。なお、本実験については、報道関係者に向けて公開します。実験結果については、後日お知らせする予定です。
【日時】
実験①:令和6年11月11日(月)13:00 ~ (設計荷重を半減した供試体)
実験②:令和6年11月13日(水)13:00 ~ (設計荷重による供試体)
場所:北見工業大学オホーツク地域創生研究パーク(旧北見競馬場:北見市若松306)
※悪天候の場合は中止または延期することがあります
本研究開発は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の委託事業【太陽光発電主力電源化推進技術開発/太陽光発電の長期安定電源化技術開発/安全性・信頼性確保技術開発(傾斜地設置型並びに営農型太陽光発電施設を対象とした凍上対策ガイドラインの策定)】による支援を受けています。
文責:門田

