このたび、地域と歩む防災研究センター(以下、SAFER)の川尻峻三センター⻑(社会環境系 准教授)が、第64回北海道開発技術研究発表会にて北海道開発局⻑奨励賞を受賞しました。寒地土木研究所、北海道開発局との共同受賞になります。
北海道開発技術研究発表会は、北海道開発事業に係る諸問題に関する調査、研究等の成果を発表することにより、技術等の向上とその普及を図ることを⽬的として、北海道開発局と寒地⼟⽊研究所が主催となり毎年開催されています。北海道開発局⻑奨励賞は、本発表会にて発表されるものの中から、研究の創造性、将来の発展性、成果の活用性・貢献性及びプレゼンテーションに関して審査を行い、特に優秀と認められる論文に対して贈られる賞の一つです。
川尻センター長の受賞論⽂は「現場での協働関係向上による補強⼟壁の品質確保 ー「補強⼟壁チェックシート」を活⽤した品質管理法の運⽤へ向けてー」。この研究は寒地⼟⽊研究所とSAFERの共同研究として進めており、気候条件が厳しい積雪寒冷環境において補強⼟壁と呼ばれる地盤補強技術の品質を確保するための受発注者の体制づくりについて検討したものです。本研究の成果は令和3年北海道開発局道路設計要領に反映され、本年度から実⽤化されています。
今回共同受賞した寒地土木研究所の担当者は、本学博⼠後期課程(社会⼈)の修了⽣です。今後もSAFERでは、本学卒業⽣・修了⽣のネットワークを活かし、積雪寒冷環境における地盤防災・維持管理技術の研究・開発を進めて参ります。