2025年2月3日(月)から4日(火)にかけて記録的大雪となった帯広市の積雪状況を把握するため、地域と歩む防災研究センター(通称:SAFER)突発災害調査研究部門長の白川龍生准教授が、2月7日(金)15:00~17:00、帯広畜産大学野球場において積雪調査(積雪断面観測)を実施しました。
帯広市では、2月3日正午の積雪は5cmでしたが、24時間で124cm増加し、最深積雪は129cmに達しました。降雪量は、2月4日午前5時までの6時間で85cm、午前9時までの12時間で120cmを記録しており、12時間降雪量は全国の統計史上最大値となりました。
北海道の寡雪地で、短時間に大量の雪が積もるケースは珍しく、さらに、その痕跡が残っている状態で行われた積雪観測事例は限られていることから、今回の積雪調査結果は今後の雪氷・気象防災上、貴重なデータになると思われます。
なお、調査当日の観測地点における積雪深は76cm、積雪水量(積雪を融かして水にしたときの水深)は102mmでした。詳細は、下記の研究資料をご確認ください。
また、今回の調査は、帯広畜産大学産学連携センター 東陽介准教授、北見工業大学社会連携推進センター 三枝昌弘准教授、帯広畜産大学環境農学研究部門 木村賢人准教授の研究支援を受け、大学間連携の取り組みとしても実施しました。
この調査結果は、本年2月20日(木)~3月5日(水)まで実施予定の北海道内の広域積雪観測結果と併せて、3月中旬頃に本学学術機関リポジトリ(KIT-R)への登録を予定しています。(2024年の広域積雪調査データ集はこちら)

